とある少女のちょっとしたこと。

この時が永遠に続けば。
そう思ったことがある人なんて、何人もいると思う。
それが、こんな形で叶うなんて誰が思っていたでしょうね。


今日もひとりでお墓の手入れ。
誰も入ってこないこの場所を、大切に守り続けるのが私の仕事。
「よく眠れているかしら?」
返事のないその空間にとてつもない寂しさを覚えた。

何度目だろうか、疲れたと思ったことは。
何度目だろうか、今この場所にいるのが怖くなったのが。
何度目だろうか、ここの一員になりたいと思ったのは。

今更遅いのだ。
後悔とはよく言ったもので、本当にそうだなと私は思った。